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上 映 日 程

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ブータン 山の教室

ヒマラヤ山脈の標高4800メートルにある実在の村ルナナを舞台に、都会から来た若い教師と村の子どもたちの交流を描いたブータン映画。ミュージシャンを夢見る若い教師ウゲンは、ブータンで最も僻地にあるルナナ村の学校へ赴任するよう言い渡される。1週間以上かけてたどり着いた村には、「勉強したい」と先生の到着を心待ちにする子どもたちがいた。ウゲンは電気もトイレットペーパーもない土地での生活に戸惑いながらも、村の人々と過ごすうちに自分の居場所を見いだしていく。本作が初メガホンとなるブータン出身のパオ・チョニン・ドルジ監督が、村人たちのシンプルながらも尊い暮らしを美しい映像で描き、本当の幸せとは何かを問いかける。第94回アカデミーでブータン映画史上初となる国際長編映画賞ノミネートを果たした。

 

監督/パオ・チョニン・ドルジ

出演/シェラップ・ドルジ ウゲン・ノルブ・へンドゥップ ケルドン・ハモ・グルン ペム・ザム 他

と き

ところ

じかん

6月27日(火)

埼玉会館・小ホール

①10:30 ②14:00 ③18:30

 

桜色の風が咲く PG12

世界で初めて盲ろう者の大学教授となった、東京大学先端科学技術研究センター教授・福島智さんと母・令子さんの実話を基に描いた人間ドラマ。

関西の町で教師の夫や3人の息子とともに暮らす令子。幼少時に失明した末子の智は家族の愛情に包まれて天真爛漫に育ち、東京の盲学校で高校生活を送るが、18歳の時に聴力も失ってしまう。暗闇と無音の世界で孤独にさいなまれる智に希望を与えたのは、令子が彼との日常から考案した新しいコミュニケーション手段「指点字」だった。母子は勇気を持ってひとつずつ困難を乗り越え、人生の可能性を切り拓いていく。

小雪が母・令子役で12年ぶりに映画主演を務め、「朝が来る」の田中偉登が青年期の智を演じる。監督は「パーフェクト・レボリューション」の松本准平。

  

脚本/横幕智裕 監督/松本准平 協力/福島令子 福島智 エンディング曲/辻井伸行

出演/小雪 田中偉登 吉沢悠 吉田美佳子 山崎竜太郎 リリー・フランキー 他

と き

ところ

じかん

7月18日(火)

埼玉会館・小ホール

①10:30 ②14:00 ③18:30

各回とも、日本語字幕付き上映

 

日本の熱い日々

謀殺 下山事件

 

昭和二十四年七月、敗戦後の騒然とした雰囲気の中で労働運動は大きく高揚していた。昭和日報の社会部記者・矢代は、上野に集結するシベリヤからの復員兵たちの集会を取材していたが、その時、下山国鉄総裁の行方不明を知らされた。翌朝、下山の死体が発見されると、政府はいち早く他殺説に近い立場をとり、各新聞の主張も自殺説と他殺説に分かれた。この中で昭和日報は、他殺の線ですすめるべく、矢代に東大法医学研究室を取材させた。矢代は遺体解剖を行なった和島博士の「死体轢断の鑑定は絶対に間違いない」という言葉で他殺説に自信を持つが、一方、事件現場近くで下山の姿を見たという証言者が現われたり、東大鑑定に対する慶応の異論も出て、自殺説がクローズアップされてきた。しかし矢代は他殺の臭いを執拗に追い続け、東大研究室に通い続けるうちに、轢断現場近くに、大山の死体を運んだ時についたと思われる血痕を自らの手で発見する。この発見と前後して無人電車の暴走という「三鷹事件」が発生。追求の手をゆるめず走る矢代の背後に黒い妨害の手が現われ、ホームから突き落とされ、電車に轢かれそうになる。彼は検察の要請で特別研究生として身分を拘束されることになった。事件から一ヵ月後、警視庁が自殺を発表することになったが、突然、その発表は中止された。その二週間後、何者かによってレールがはずされ列車が転覆するという「松川事件」が起こり、政府はこれを利用し、労働組合、左翼への弾圧を一層強めた。捜査陣は遺体についた油や色素の鑑定と出所究明に走りまわり、矢代もまた若い刑事・大島と身をすりへらし地道な捜査にあたった。とこが、年の瀬もつまったある日、人事異動を名目に中心メンバーがはずされ、捜査本部は解散した。しかし矢代はあきらめなかった。大島とともに、下山を誘拐した三人のメンバーの一人という男・堀内から矢代あてに送られた表紙の真偽を確認するために北海道まで飛んだこともあった。五年、十年と時間が走り過ぎていった。そんな時、死体を現場で運んだらしいという男・丸山の存在を知った。矢代と大島は丸山に執拗に食い下がり、ついに事件当日の模様を自白させた。しかし、その内容には矢代たちが調査した事との食い違いがあり、全面的に信ずることはできなかった。そんなある日、丸山は駅のホームから転落死してしまった。事故死なのか、誰かに突き落とされたのか……。矢代は丸山の遺体の前で、得体の知れぬどす黒いものに対する激しい怒りがこみあげてくるのだった。

 

原作/矢田喜美雄 脚本/菊島隆三 監督/熊井啓 ©日本映画放送

出演/仲代達也 山本圭 浅茅陽子 岩崎加根子 隆大介 大滝秀治 小沢栄太郎 平幹二朗 他

 

 

 

8月29日(火)

埼玉会館・小ホール

①10:30 ②14:00 ③18:30

 

お終活

熟春!人生百年時代の過ごし方

仕事や子育てが一段落した熟年夫婦の騒動をコミカルに描いたドラマ。結婚50年を迎える大原夫妻。定年退職した夫の真一が家にずっといることで、妻の千賀子は夫在宅ストレス症に陥っていた。相手への気遣いもまったくなくなり、真一は健康麻雀、千賀子は健康コーラスに通って趣味仲間にお互いの愚痴を言い合う2人は熟年離婚寸前となっていた。そんな中、葬儀社に転職したばかりの菅野と出会った娘の亜矢は終活フェアの存在を知る。亜矢から終活フェアへの参加を勧められた千賀子はフェアに足を運び、前向きに今後のことを考えようとするが、千賀子の終活への姿勢に、真一は「縁起でもない」と嫌がり、夫婦に新たな危機が生まれてしまう。葬儀社の菅野役を「BOYS AND MEN」のリーダー水野勝、真一と千賀子夫妻役を橋爪功、高畑淳子、娘の亜矢役を剛力彩芽がそれぞれ演じる。

 

 

脚本・監督/香月秀之

出演/水野勝 剛力彩芽 松下由樹 西村まさ彦 石橋蓮司 高畑淳子 橋爪功 他

と き

ところ

じかん

6月10日(土)

北本市文化センター

①14:00

 

心の傷を癒すということ 劇場版

 

阪神・淡路大震災時、被災者の心のケアに奔走した実在の精神科医・安克昌氏の著書「心の傷を癒すということ 神戸…365日」を原案にしたNHKドラマ「心の傷を癒すということ」の劇場版。2020年1月から放送されたテレビ版全4話を再編集した。安和隆は自身のルーツが韓国にあることを幼少時に知って以来、自分は何者なのか模索し続けてきた。やがて人の心に関心を持つようになった彼は、父に猛反対されながらも精神科医の道へと進む。映画館で出会った終子と結婚し、第一子も生まれて幸せな日々を送っていたある日、神戸の街を大震災が襲う。和隆は避難所で被災者たちの声に耳を傾け、心の傷に苦しむ人々に寄り添い続ける。柄本佑が主演を務め、尾野真千子、石橋凌、森山直太朗が共演。

 

  

原案/安克昌 脚本/桑原亮子 監督/安藤もじり

出演/柄本祐 尾野真千子 濱田岳 森山直太朗 キムラ緑子 浅香航大 石橋凌 近藤正臣 他

と き

ところ

じかん

6月17日(土)

富士見市

鶴瀬コミュニティセンター

①10:00 ②14:00 ③18:00

各回とも、日本語字幕付き上映

 

雪道

 

2015年にKBS韓国放送公社が製作した光復70周年特集ドラマを再編集した劇場版。慰安婦を題材に過酷な運命を耐え抜く2人の少女の友情を描いた。

太平洋戦争末期、朝鮮が日本の統治下にあった1944年。忠清南道の江景(カンギョン)という村に、2人の15歳の少女がいた。ひとりは貧しい家で母と弟と暮らすチョンブン、もうひとりは裕福な地主の家に生まれ育ったヨンエ。ある時、ヨンエは女子勤労挺身隊に選抜され、日本の工場に行くことになる。そんなヨンエをうらやましく思うチョンブンの前に、ひとりの男が現れ、日本に行きたいかと尋ねてくる。そして夜中に何者かによって家から連れ去られたチョンブンは、移送される列車の中で日本に行ったはずのヨンエと出会い、2人はそのまま満州へと連れていかれる。

現在のチョンブンをベテラン女優のキム・ヨンオク、少女時代のチョンブンを「神と共に」「無垢なる証人」のキム・ヒャンギ、ヨンエを「アジョシ」「冬の小鳥」のキム・セロンがそれぞれ演じた。 

  

脚本/ユ・ボラ 監督/イ・ナジョン

出演/キム・ヨンオク キム・ヒャンギ キム・セロン チョ・スヒャン ソ・ヨンジュ チャン・ヨンナン 他

と き

ところ

じかん

6月25日(日)

草加市

勤労福祉会館

①10:30 ②14:00

 

サンアゼリアシアター

と き

ところ

じかん

8月 6日(日)

和光市民文化センター

大ホール

「マヤの一生」     ①10:30~

「土を喰らう十二カ月」 ①14:00~

 

マヤの一生

 

熊野の山奥で生まれたその子犬は、汽車に揺られ久保家にやってきました。

マヤと名付けられ子犬は、泣き虫の次郎と一番の仲良しに。子猫のぺルやニワトリのピピとともに育っていきます。

同じころ、日本はアメリカやイギリスと戦争を始め、物が不足し始めて久保家でもお粥しか食べられない日々へと変わっていきます。いつも腹ペコのマヤに、次郎は自分の食べ物をあげていました。

冬が近づいたある日、「人間の食べ物がないのに、犬に食べ物をやるのはぜいたく」とマヤを殺すように命令がきて…。

監督は「ハチ公物語」「遠き落日」の神山征二郎氏。同氏の念願により、椋鳩十氏原作の「マヤの一生」を映画化。

原作は昭和45年に発表された椋文学の改心作の一つであり、児童文学の財産といわれる不朽の名作。椋氏の実体験をもとになっており、戦後25年を経てようやくこの物語が書かれたことに、その悲しみの深さがうかがわれる。

 

原作/椋鳩十 脚本/加藤伸代 監督/神山征二郎

声の出演/篠田三郎 伊藤留奈 近藤高子 池上麻里子 紗ゆり 笹岡繁蔵 田原アルノ 他

 

 

 

土を喰らう十二カ月

 

沢田研二が主演を務め、作家・水上勉の料理エッセイ「土を喰う日々 わが精進十二カ月」を原案に描いた人間ドラマ。「ナビィの恋」の中江裕司が監督・脚本を手がけ、原作の豊かな世界観に着想を得てオリジナルの物語を紡ぎ出す。長野の人里離れた山荘で1人で暮らす作家のツトム。山で採れた実やキノコ、畑で育てた野菜などを料理して、四季の移り変わりを実感しながら執筆する日々を過ごしている。そんな彼のもとには時折、担当編集者である歳の離れた恋人・真知子が東京から訪ねてくる。2人にとって、旬の食材を料理して一緒に食べるのは格別な時間だ。悠々自適な暮らしを送るツトムだったが、13年前に他界した妻の遺骨を墓に納めることができずにいた。ツトムの恋人・真知子役に松たか子。料理研究家の土井善晴が、劇中に登場する料理の数々を手がけた。

 

 

原案/水上勉 脚本・監督/中江裕司 料理/土井善晴

出演/沢田研二 松たか子 西田尚美 尾美としのり 瀧川鯉八 檀ふみ 火野正平 奈良岡朋子 他

 

あの日のオルガン

第2次大戦末期に保母(保育士)たちが幼い園児たちとともに集団で疎開し、東京大空襲の戦火を逃れた「疎開保育園」の実話を戸田恵梨香と大原櫻子の主演、山田洋次作品の多くで脚本、助監督を務めてきた平松恵美子の監督、脚本により映画化。

1944年、第2次世界大戦末期の東京。警報が鳴り、防空壕に非難する生活が続く中、品川の戸越保育所では園児たちの安全を確保するため、保母たちが保育所の疎開を模索していた。ようやく受け入れ先として見つかった埼玉の荒れ寺で疎開生活をスタートした若い保母たちと園児たちは、日々噴出するさまざまな問題に直面しながらも、互いに励ましあいながら奮闘していく。戸田が保母たちのリーダーとなる板倉楓役を、大原が天真爛漫で音楽好きな保母の野々宮光枝役をそれぞれ演じる。

 

原作/久保つぎこ 脚本・監督/
出演/戸田恵梨香 大原櫻子 佐久間由衣 三浦透子 堀田真由 福地桃子 白石糸 他
 

と き

ところ

じかん

8月26日(土)

上尾市コミュニティセンター

①13:30

 

親 子 映 画

浦和親と子のよい映画をみる会

ブタがいた教室

新米教師の星先生は、小学6年生の26人の生徒たちと、卒業までの1年間“食べる約束”で子ブタを飼い始めるが、子供たちはブタをPちゃんと名づけて世話をするうちに愛情が芽生え始め、やがてPちゃんを「食べる」「食べない」でクラスの意見は真っ二つに……。1990~93年に大阪の小学校で実際に行われた授業を原案に、命を育むことや、生命とは何かを問いただす。妻夫木聡が初の教師役に挑戦。監督は「ドルフィンブルー」の前田哲。

 

 

 

原案/黒田恭史 脚本/小林弘利 監督/前田哲

出演/妻夫木聡 大杉漣 田畑智子 池田成志 ピエール瀧 戸田菜穂 原田美枝子 他

と き

ところ

じかん

7月15日(土)

埼玉会館・小ホール

①10:30 ②14:00

 

 

各地域のお問い合せ、チケットのお申し込みは、

埼玉映画文化協会

℡048‐822‐7428

まで、お願いいたします